今回は、天吊型業務用エアコンの室外機を架台を再利用して天井に吊り下げます。

そこで、現場確認のときに架台を再利用できるか判断させていただきました。

見極めるポイントはサビと重量です。

重要なサビからご説明させていただきます。

サビとは、再利用したい架台に錆びがあるかどうかです。
架台が錆びていると強度が弱くなり室外機が落下する可能性が高く危険なので再利用をお断りすることもございます。
また、架台が錆びていなくても錆び止め用の塗料が薄くなり、業務用エアコンの耐用年数よりも架台の劣化が早いと判断した場合も再利用はできません。

そして、重量とは架台ごとに決められた耐荷重のことです。
業務用エアコンの室外機の重さは容量が大きくなるにつれて重くなるので、以前より容量が大きい業務用エアコンを取り付けたいときは耐荷重を超えてしまうことがあるので要注意です。

これらの条件を満たし安全に使っていただけると判断したときのみ再利用させていただきます。

状況によってはお断りさせていただくこともございますのでご了承ください。

つぎは、施設でエアコン工事をするときに行う高耐久な工事部材と厳重な試験についてご紹介させていただきます。

施設では、有事でも安全な状態で施設を開放できるよう下記のような厳しい取り付け工事のルールがあります。

【エアコン工事のルール】
1.グリーン購入法に適合された天吊型業務用エアコンを取り付けること
2.配管はすべて硬質塩化ビニル管を使い、見栄えのよい外装材でキレイに仕上げること。
3.冷媒配管の施工後に気密試験と通水試験を行うこと

以上がご購入者様から指示された内容です。一つずつ解説させていただきます。

1.配管はすべて硬質塩化ビニル管を使い、見栄えのよい外装材でキレイに仕上げること。

指定されている硬質塩化ビニル管は耐薬性に強く耐久性にも強い部材です。
そのため、土壌のアルカリや酸性のどちらにも対応できます。地震のときも長持ちします。
その硬質塩化ビニル管を使って工事することで施工後もあんしんして長く使い続けることが出来ます。

2.冷媒配管を施工後に気密試験と通水試験を行うこと

冷媒配管とは、室内機と室外機をつなぐパイプのことです。
そして、天吊り型業務用エアコンを設置したあとに、このパイプで窒素ガスを使い決まった圧力をかけ指定された時間内に異常がないか確認する試験のことを気密試験と言います。
今回は24時間後に数値に変化がないか指示されていたので、翌日に再訪問し異常がないことを確認しました。
また、通水試験は水を使ってパイプの内部に異常がないか確認する試験です。
どちらの試験も施工に問題がないか確認するためのもので、異常がなかったので無事に工事を終えることが出来ました。

さらに、環境に優しいエアコンを導入するルールもあり商品選びについての指示もあります。

【グリーン購入法の適合された天吊型業務用エアコンを取り付けること】

グリーン購入法は公共施設にエアコン本体が省エネルギーで環境にやさしい優れた製品を導入することを推進している法律です。
なので、グリーン購入法に適合された天吊型業務用エアコン＝省エネで環境にやさしいエアコンを設置してください。と指示されていることになります。
今回は、三菱電機のPCZ-ERMP40SKVを取り付けさせていただきました。

このように災害があっても人を受け入れなければならない施設では万が一の場合を考慮してこれらのような特殊な部材や試験を行い取り付けています。

法人のお客様も「施工後も長く使えるように高額でも高耐久な部材を使ってほしい」「工場に設置するため油煙や熱に強い耐油形の天吊型業務用エアコンを設置してほしい」など具体的なご希望がございましたらお気軽にご相談ください。

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【各官庁入札資格取得済み】
当社は電気工事に必要な多くの資格を取得し千葉県と松戸市の各官庁の入札参加資格を取得しています。

主な資格；
【電気工事士】
電気工事の国家資格です。

【第二種業務用冷凍空調機器冷媒フロン類取扱技術者】
業務用エアコンに使われているフロンガスを充填と回収するための国家資格です。